昔みたリュミエール兄弟の特集番組では、映画の始まりは“工場の出口”という感じだったのですが、それが“列車の到着”とされてきた理由もよく分かりました。

　メリエスの人生はかなり史実に忠実なようですね。勉強になりました。また、CG による、色調の根気強い統一感が心地よかったです。

　昔、高田馬場にあった「ACT ミニシアター」で、『月世界旅行』や『大列車強盗』を観たことを懐かしく思い出しました。他にも、『アンダルシアの犬』や『戦艦ポチョムキン』なんかもここで観ました。映画を、意識して観始めた、私にとっての映画の学校、映画原体験の場でした。

　そんな、昔の映画や、映画人、映画施設に対する感謝の気持ちを思い起こさせてくれる作品でした。

80／100(13/04/10記)