[コメント] 旅情(1955/米=英)
このキャサリン・ヘプバーンの顔面はすべての瞬間において「孤独」の相を示している。それは旅行者の、という以上に絶対的な/実存的な孤独だ。その孤独の深さが作品に単なる観光メロドラマ以上の陰影を与えている。ヒルドヤードの撮影も上々。無人の町の画面がまるで世界の終わりの風景のようなテクニカラーのベネチア。
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