[コメント] ラブ・アゲイン(2011/米)
それでも、僕がこの映画を思い出すとしたら、それはナナ役のエマ・ストーンとジェシカ役のアナリー・ティプトンの「時分の花」のためだろう。
ジュリアン・ムーアのファンだから、というきっかけで観た映画だったし、その意味ではいつも通りどんな役でもその心情に引きつけてしまう見事な演技で満足したし、脇を固めたマリサ・トメイも良かったのだけれども。
女優陣に満足する一方、主役のスティーヴ・カレルのキャラクターには、やはり(悪い意味で)いつも通り違和感を感じてしまう。どうにも馴染めないし、ギャグとしても面白くもない。僕からするとアダム・サンドラーにも通じる「あまりにもアメリカ的ながさつさ」とでも言うべき生理的な不快感があるのだけど、逆にアメリカ人が日本の某かのコメディアンを観ても似たような「生理的不快感」があるのかと考えると可笑しい。インターナショナルなコメディアンというのは希有の存在なんだろう。
プロットや演出は、特に可もなく不可もなくのレベルで、まあ、気楽に楽しめる映画なんだろうけれど、特に男優陣のキャラクター設定には、ちょっと個人的な好き嫌いの問題を超えた日米間のカルチャーギャップを感じた映画でした。ポイントはすべて女優陣に。
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