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[コメント] 赤ちゃん教育(1938/米)

コメディー映画としても最高だが、コメディー映画というより愛の物語と捉えたい。
寿雀

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







キャサリン・ヘプバーンジョン・フォードの浮き名話を元に脚本が書かれたのは有名な話だ。 ケイリー・グラント 演じるデービットはアリス(婚約者)との最初のシーンで、新婚旅行の話や子作りの話をするが、アリスは結婚よりも研究が優先と言ってのける。(さらにふたりの子供は複製中の恐竜の骨と)。 100万ドルを得る為にデービットが奮闘している時にキャサリン・ヘプバーン演じるスーザンと出会う。この辺はスクリューボール・コメディーの要素が万遍なくつまっている。 そして最後のシーン。デービットはスーザンに「100万ドルを貰えてみんなが喜ぶ」、スーザンが「あなたは?」この会話ではスーザンは自分に正直に生きている事が解る(それまでの行動でもわかるとおり)スーザンの「あなたは?」と問いに、せきを切ったようにデービットの感情が溢れ出す。「あれは最良の日々だった」と。そして複製中の恐竜の骨が崩れ落ち、二人は抱き合いながらのエンディング。  要するに愛ってこういうことですよね。仕事やお金じゃなくて、その人と一緒に居て如何に自分らしく、自分になれるかって事。  深く考えすぎかもしれませんが、デービットのセリフを借りるのならば「ま いいか」。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Orpheus 太陽と戦慄

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