でっかい会社の社長さんだってよ！　←これこそ私の中の『桐島』だ！！

え？　夢ない？　いや私は高校時代からこういうこと考えていた女子だったのだ。つまり学生時代の輝きはフェイクだっていうことに気づいていたずるい生徒で、今中年女子だ。ああ、使うさ女子とか男子って言葉を、私はね。

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青春映画といえば私の大好物である。　

特に米国だと『ゴースト･ワールド』やら『ミーン･ガールズ』、『ブレイクファスト・クラブ』等々たくさんあるし、

我が日本だって『下妻物語』とか『転校生』等々青春映画には傑作が多い。　みんなの大好物じゃないの？　ティーン物はとか考える、今。

皆も私も大好きな青春映画に本作という良い映画があると聞き、久々に日本映画を劇場で観た。青春時代お世話になった「ぴあ」がない今、『桐島』ってどこで観れるのか？ちょっと不安になった。もしかしたらもう劇場から消えているかもしれないし、っていう不安。

『桐島』が突然自殺したかのような内容だったので、一回観たっきりの映画について語るのは本当は苦手なんだが、やっぱり実存としての『桐島』君事情が分からない以上、感想はいたってシンプルになる。

「本当は、最初から『桐島』なんてやついないんじゃね？」

いや、別にいたって、いなくたってどうでもいいけどさ、私が『桐島』の本当の彼女なら金曜日の時点で会っていると思うね。　 いや、そういう映画じゃないって分かっているんだけどね。　でもさ、『桐島』っていうやつ、こんなことしでかして、あいつ、絶対学校でのヒーローの座をどうすんのさ？っていう話で。

仮に火曜日から登校してきたって、どうなるかって？　まー、私の予想だけど『桐島』全員からフルぼっこよ。　そんなめんどくさい事態を「最初から何でもできるやつ」がわざわざ引き起こすわけ？　アタマわるー、『桐島』！　

17才というのは、中途半端でめんどくさいお年頃である。　しかしだ、めんどくさいけど、私みたいな中年女子(！)がめんどくさくなるよりずっと根性深くて、自分たちの将来やら、進路やら意外と用意周到だったりしてなかったかい？？？

この映画に出ている俳優さんも結構良い大学行っていたりして、芸能活動とちゃんと仕事の制御しているみたいだし。

･･･『桐島』君みたいな「神」不在の高校生活を送っていた若い頃の私は「卒業」することだけが目標だった。退屈で平凡きわまりない同級生たちとの「高校３年」は一秒一秒の針が重かった。　ここを旅だって二度と振り返らないかも･･･なんて思いがあった。

今、社会に放り出されてからのほうが「人生ヒエラルキー」との付き合いで一杯一杯です、はい。

中年になっても『桐島』いるかな？　誰かが突然『桐島』に化けるかな？　そんな中年女子続けていますよ、ええ。

ぼんやり、スクリーン見つめながら「私いないなあ」って思ったね。多分『桐島』騒動のときは風邪引いて欠席してたかもな。　

わたし、本当はいなかったのかも、高校に。