コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] るろうに剣心(2012/日)

アクション監督が別に居るそうなのでどの位大友監督のお手柄なのか判りませんが、期待に応えた出来だったと思います。☆4.5点。
死ぬまでシネマ

カット割が細かく、動きの全体像が見えないのが残念ではあるけれど、最近のアクションの中ではかなり見応えのある方だと思う。主人公の動きが素早く(早回しか)奇抜で、純粋に「おおっ」と思えたのは良かった。俺は佐藤 健の事を殆ど知らないのだが、殺陣の姿勢がブレなかったのは素晴らしい。昼行灯のところの演技を評価するかは微妙だが、底意なく「こいつ中々格好イイ」と思う事が出来た。

江口洋介という役者は本当は全然イケてない所が俺は好きなのだが、その江口が今回かなり格好良く撮られているのも良かった。しかし斉藤 一(江口)と抜刀斎の殺陣が一番全体を見せてるのだが、それだけに斉藤の剣捌きが今イチに見えてしまうという現実は残念だった。

香川の演技はどうにもステレオタイプで残念でならない。この種の役に彼が欠かせなくなっている為だろうが、毎回『カイジ』や「龍馬伝」と同じに見えたのではちょっとタマラん。アル=パチーノ原田芳雄のように「誰の役でも、というか何でもいいから、何度でも観ていたい!」と迄は思えないんだよな。

最近蒼井 優がちょっと鼻についてきたのだが、それでも彼女は上手いね。蒼井にしても江口にしても、一生懸命に演ってくれてるから映画が持つのだと思う。一生懸命という点で、武井 咲は今後に期待を繋いだ。

その点吉川晃司の薄気味の悪さは持って生まれたものなのかも知れないけれど、今回も中々佳かった。『必死剣 鳥刺し』の後だったから安心して観られた。

原作は画柄を見た段階で読んでなかったので知らないのだが、映画の物語が「枠内」とは言い乍らも、幕末-明治にまたがった志士・剣客達の人生を押さえている点で、俺は非常に好感を持つ事が出来た。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。