[コメント] 真昼の決闘(1952/米)
多くの人間の心情を交錯させ、色んな疑問を投げ掛けてくる。道徳的というか、何かの教材になりそうな作品なんだよな。リアリズムの追求よりもそっちに気が入って仕方ない。一言で娯楽映画とは言い切れない、娯楽の範疇から脱しようとした作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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とにかく奥が深い。何か思惑が渦巻いているように感じられるんだよ…
映画的な楽しみ方(?)をすれば「地獄のハネムーン」または「地獄の結婚記念日」なわけだが、鑑賞後そんなこと頭から飛んでいってしまうような人間ドラマだった。コメントで記したようなことが「批評家受け」に繋がったように思う。
即ち、英雄を英雄として描かなかったことが全てなのかもしれん。その点については、作品としての明確な答えを提示している(主人公像)。それは評価したい。ただ、町の将来、そして町民の心情という観点ではどうも不明瞭に思う。ケインにしても任務は全うしたが、ラスト、あのやり切れない表情である。なんとも「う〜ん…」なオチ。
しかし、その心情の描き方、交錯のさせ方は秀逸!ラストのラストを描かず、ケインとエイミーが馬車を走らせていくシーンは、この作品そのものがスクリーンから立ち去って行くかのようで……。
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