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[コメント] 日曜日には鼠を殺せ(1964/米)

ほんとにジンネマンの演出って生真面目だなぁ。アレクサンドル・トローネルの美術だけを称賛したい欲望に駆られるが、なんかそれも「いかにも」なので気持ちを抑える。本作も決して悪くない。立派な出来と云っていい。
ゑぎ

 グレゴリー・ペックのキャラクターが胡散臭くないだけでもジンネマンは立派じゃないか(なんじゃそりゃ)。いやもしかしたらペックを胡散臭く描けないのがジンネマンの弱さかもしれない、という思いもわき起こるが。

 敵役の警察署長にアンソニー・クイン、ペックの母親役がミルドレッド・ダンノック。そしてその神父がオマー・シャリフ。冒頭少年が訪ねていく初老の男ペドロはパオロ・ストッパだ。クインの部下にはクリスチャン・マルカンがいる。ラスト近く、外国人記者役でミシェル・ロンズデールも顔を見せる。こんな最強の布陣でこんなに派手さの欠ける映画作り。ラスト、死体が二つ並ぶところで普通はもっとグッとくるはずやろ。

(評価:★3)

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