[コメント] ケープ・フィアー(1991/米)
クライマックスまでの組み立てはスコセッシらしい技巧の冴えが見られてサスペンスフルだが、肝心のその後がいけない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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デ・ニーロ演じるサムは、怪物ではあるがそれが人間であるところに本質的な怖さがあると思うのである。それは例えば平々凡々とした日暮らしを送っている人間である自分もが、ああいう状況に陥れば、一歩間違えればノルティ演じる主人公なりあるいはデ・ニーロ演じるサムにも成り得るかもしれないという恐怖である。なのに、それをたとえ一方でも超人のようにしてしまっては、視覚的な怖さはあっても本質的な怖さにはつながらないではないかと思ってしまうのである。
また、ルイス(彼女は好演!)の述懐という構成も、最後「そういえばそんな始まりだったな」くらいの印象で終わることもあり、あまり効果的とは思えなかった。
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