[コメント] ロンゲスト・ヤード(1974/米)
これは断じてアメフットや仲間集めのシーンだけの映画ではない。たとえば沼のシークェンスでの撮影やカッティングの呼吸の見事さを見よ。
確かに『ロンゲスト・ヤード』は紛れもない超一級の娯楽映画だが、それはこの映画の画面が芸術的ではないことを意味しない。すぐれて娯楽的かつ芸術的なのだ。あるいはその云い方が正確さを欠くとすれば、こう云い替えてもよい。これは端的に「正しい」画面なのだ、と。正しい画面はすべからく「娯楽か芸術か」という二項対立的思考の無意味を鋭く告発する。
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