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[コメント] アイス・カチャンは恋の味(2010/マレーシア)

拾い物。よくあるドタバタという面もあるが、登場人物が生き生きしており、中でもヒロインのキャラがずば抜けてよい(当時34歳らしいがそれは別)。音楽も秀逸で全体としてしっかりした初恋物語になっている。感心したのは、サイドストーリーの闘魚の家庭問題だ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ヒロイン闘魚の母・月風は暴力亭主から逃げてきた女だ。しかし、そんな父を娘・闘魚は慕っている。どんな父親なのだ?と興味深かったが、再会シーンで納得。

父の今の女房はおとなしく、言う事によく従う女。月風はそうではなかったようだ。父が言う「言う事を聞かない女房は殴るしかない」。子には優しい父親でも、女房には暴力亭主だったのだ。

なかなか表には出ないが、日本でも昔は当たり前だったし、今でもありそうだ。

闘魚が言う「母も闘っていたんだ・・・」。あと先になるが、伏線(母と娘の葛藤)が前に有り、この言葉が重みを増す。

マレーシア社会の現実を垣間見せたサイドストーリーだった。

(評価:★5)

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