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[コメント] キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け(2012/米)

タイトルだけ聞くと、『ギャング・オブ・ニューヨーク』的な映画と思ってしまう。原題直訳は「金融仲介、利ざや取り」の方が内容に近く、大げさな邦題に失笑するばかり・・・。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







売れるかどうかは別にして、私が邦題をつけるなら『金融仲介人ミラー氏の危険な賭け』とか、『マンハッタン・マネーゲーム 危険な嘘』とか。

もう、こいつら大嫌い。主人公ロバートも、見栄っ張りな妻エレンも、娘ブルックも。ティム・ロス演じる刑事も。

特に主人公。自分の保身ばっかりの大嘘つき。死んだ愛人や、巻き込んだ黒人青年にどれだけ迷惑をかけて、これからどのツラ提げて生きてゆくんだ?一瞬、追い詰められたジミーのために自首しようとするも、「証拠写真」のトリックを暴くことで、「刑事には勝った」が、「人間として終わった」のを判っていない。

特に娘のブルックと言い争う場面。この場面の「カメラワーク」は素敵だったんだけど、「お金なんて、湯水のごとく、何処かから生まれるんだ」というような台詞を聞いて、「<金融>で儲けてるやつらは、どいつもこいつも金の亡者だ!」と怒りがこみ上げてきた。もちろん海千山千の食えないやつばかりの世界では、騙しあいも多く、バカ正直な娘のブルックの考え方では生き残れない世界なんだろうとは思う。だけど、そういう「マネーゲーム」なら「天才」の主人公だけど、「人間」としてコイツは許せない。

実は最後のパーティーのシーンで、マイクを前にして、「告白」があるのでは?と思った(最近観たデンゼル・ワシントン主演の映画がそうだったから)。でも無かった。だから映画を見終わった後「怒り」しか生まれない。終盤まではドキドキして観ていたから★1は回避したが、★2で上等。

(評価:★2)

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