[コメント] 海と大陸(2011/伊=仏)
「問いかけ」としては戦後「単一民族国」の化けの皮をかぶり続けるわが国にも厳しい、不法侵入外国民問題をとりあげて挑発的な作品ともいえるのだが、惜しむらくは一家族の善意と義侠心というミニマムなテーマで終始する弱さがある。それが悪いとは言えないが、移民を嫌悪するエゴイズムももっと描かれねば、この家族は「イタリアの一家族」以上の普遍性を得られないだろう。
(水那岐)
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