[コメント] 華麗なるギャツビー(2013/米)
手持ちの筆が軒並み太すぎるバズ・ラーマンにフィツジェラルドの書写など望むべくもないが、豪奢であることの貧しさ、華やかさの裏の切なさ、祭りのあとの侘しさは曲がりなりにも描けている。「自動車」に不吉の影を見たモータリゼーション時代の原作の意を汲み、超高速運転など自動車演出の無茶も冒す。
ますます顔芸に磨きをかけるレオナルド・ディカプリオ。この道を正しく究めんと欲するならば、師と仰ぐべきはジャック・ニコルソンではなくニコラス・ケイジである。
頭髪をフェティッシュに戴く立場から採点を試みれば、このエリザベス・デビッキとキャリー・マリガンには花丸を捧げたい。
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