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[コメント] ローマでアモーレ(2012/米=伊=スペイン)

イタリア伝統の艶笑喜劇で風味付けした、遠大な『ローマの休日』 (レビューは『ローマの休日』のネタバレがあります。むしろ『ローマの休日』のネタバレしかありません。どういうこっちゃ?)
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







たかだか舞台がローマっつーだけで『ローマの休日』とか言い出したぜ、このハゲ!とお思いかもしれませんが、ご安心ください。私はハゲではありません。

ご承知の通り『ローマの休日』は(このサイトをご覧の方でこの映画を知らん人はいないと思うので、思いっきりネタバレしますが)、アン王女が(彼女にとっての)非日常に身を置き、再び元の日常に戻るまでの話です。

この『ローマでアモーレ』、いろんなエピソードが登場しますが、全て『ローマの休日』と同じ物語です。 むしろ「一時的な非日常お題噺」と言ってもいいくらい。

そして、これが『ローマの休日』で最も重要なポイントですが、おそらくアン王女はローマでの思い出を胸にこれからも生きていくのでしょう。 『ローマでアモーレ』の各エピソードも同様です。 単に異常事態から脱する話ではなく、これからの人生の糧となる心の支えを得られた「非日常」。それがこの映画なのだと思うのです。

(13.06.30 吉祥寺バウスシアターにて鑑賞)

(評価:★3)

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