[コメント] 嘆きのピエタ(2012/韓国)
闇金の取立て方としては『ウシジマくん』の方が残酷な気がする。というのも、債務者を障碍者にするばかりで、ちっとも利息の回収に成功しているシーンが描かれていないから。また、残酷な描写を極力画面に映し出さず観る者に想像させるという手段も甘い。何より30年前に自分を棄てた母親が唐突に自分を訪ねてくるというタイミングの悪さ、それをすぐに実母だと信じてしまう主人公の甘さ。腑に落ちない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後に彼女の遺言どおり植樹した松の木のそばに遺体を埋めるわけだが、そこには彼女が編んでいたセーターを着た元債務者の一人が先に埋まっている。
この時点で彼女が実の母親ではないことを主人公が悟るわけだが、この「真実明かし」は必要だったか?
主人公に与えるダメージを考えると最後まで実母と思わせた方が効果的だったように思える。
劇中ではその後、死体からセーターを剥ぎ取り、自分がそれを着て別の債務者のトラックに引きづられて死ぬのだが、丑嶋クンならきっとこんな結末にはならないだろう。
ということで、『闇金ウシジマくん』の方が怖いw
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