[コメント] 終戦のエンペラー(2012/日=米)
視点が想像以上にニュートラルなことに驚く。天皇の戦争責任という日本社会におけるタブーに踏み込む一方で、原爆投下の記録映像に始まり大空襲による破壊殺戮を率直に描いている点でバランスが取れている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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昭和天皇とマッカーサーの会見シーンの緊迫感と荘厳さは鳥肌モノ。シーンそのものに素晴らしいが、導入となる、トミー・リー・ジョーンズが東京湾岸で「では、天皇に会おう」と決断する件り、また夏八木勲演じる関屋次官が陛下との会見における仕来たりを講釈する件りが伏線として効いている。
マシュー・フォックスも初音映莉子も単体では悪くないのだが、二人の恋愛ドラマは陳腐でいただけない。特に竹林で戯れる回想シーンのイメージは見てて恥ずかしくなってくる。『真珠の耳飾りの少女』を撮ったピーター・ウェバーとも思えない。というか単純にフォックスが歳を取り過ぎていてバランスを欠く。
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