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[コメント] クロニクル(2012/米)

手持ちカメラの主観、防犯カメラの客観、メディアの傍観、浮遊するカメラの俯瞰。モキュメンタリーの新感覚と、鬱屈した糞みたいな青春の疾走感が、一体となって観る者を痛めつける。グローバルな中2病の連綿とした遺伝子から、どこまで逃げても捕まってしまう絶望を与える。
まー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







超能力によって浮遊するカメラが俯瞰の視点をモキュメンタリーに与えていて素晴らしいアイデアだと思った。

メインはアンドリューの手持ちカメラだが、それ以外のカメラ、ブログ女のカメラや、防犯カメラ、

特に市街戦になってからのメディアのカメラへのカッティングは見事だった。

ほぼ言うことはないが、ラスト、チベットでのマットの独白は白々しかった。

人を助けるだの何だのって、取って付けたようなフォローは要らない。

余韻だけがほしかった。

因みに脚本のマックス・ランディスはジョン・ランディスの息子だってね。

(評価:★4)

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