[コメント] ランナウェイ 逃亡者(2012/米)
レッドフォードらしく、安定した出来映えだ。突出した魅力のある映画ではないが、生真面目にしっかり見せ、緩みの無い出来。例えば前半で、記者のシャイア・ラブーフがレッドフォードのオフィスに押しかけて取材するシーン。切り返しがとてもしっかりしている。
あるいは後半の、ラブーフとブリット・マーリング(元警官のブレンダン・グリーソンの娘役)が、大学構内を歩きながら会話するシーンで、学生が背景にいっぱい映っている中、後退移動で見せるカットなんかも、よくデザインされていると感じるのだ。
さて、配役はかなり豪華版だ。アナ・ケンドリックなど、もうちょっと役割があってもいいのに、と思えるキャストもいるが、概ね少ない出番ながら、適度に見せ場があって上手く配置されていると思う。そんな中で、レッドフォードの娘役のジャッキー・エヴァンコがメッチャ可愛い。せっかくだから、ちょっと歌わせてあげればいいのに、と思ったが。あと、満を持して登場する重要人物で、レッドフォードの元恋人が、ジュリー・クリスティというのも嬉しい配役だ。年老いてもカッコいいのだ。山の中の小屋で二人が再会するシーンの豊かな時間の使い方もいい。
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