[コメント] ドラッグ・ウォー 毒戦(2012/香港=中国)
策謀も、捜査も、痛みや死ですらも、ひたすらに手続き的。無情緒による情緒というものがある。混迷が底無しに深まり、崩れかけても崖っぷちの爪先立ちで無表情を貫くスン・ホンレイから、却って無常感が立ち上がる。好演である。対してひたすらに濃ゆい顔面のルイス・クー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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凄まじいバイタリティと機転で本丸と思われた彼でさえ氷山の一角に過ぎず、最終的にヘタれる往生際の悪さは、どういうわけか往年の北大路欣也と風貌とギラつきが似ているという点も相まって、日本のヤクザ映画の情緒に接近してしまう。これも無常感ではあるが、据わりはさほどよくないかもしれない(この点、韓国版の翻案は冒険的で良かったのかも)。これはこれで面白いが。
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