設定雑過ぎ。列車はかなり狭い空間だから、そこに居れる人間の数だって限界があるでしょう。最下層が1000人規模ってどこに入れるのやら。そもそも階層社会というなら上流から搾取されている実態が必要だが、映画の中では最下層は何もしてない。プロテイン喰って寝てるだけ。それこそ存在に意味が無い。これが18年も続いているというのだから？？？

　主人公も単なるゴロツキにしかみえず（実際もそうだったが）、上流側の人間をぬっ殺しても何のカタルシスも得られない。

　たぶん設定を縮小して、生存を賭けてとか恨みを晴らすとか凝縮した目的で先頭車両を目指せばよかったのだろうと思うよ。さすがに革命とか反乱は大風呂敷広げ過ぎです。ただ、ステージクリア条件が、車両一杯に敵がひしめいていたり、ほとんど不死身のような奴が登場したりと雑過ぎです！トンネルで暗視ゴーグルからの松明がオチなんて勘弁して欲しい。これが面白くて90分程度の短尺だったらバッチリだと思うんだけどね。

　最後のちゃぶ台返しは誉めてあげよう。あんな山奥で子供二人だけ生き残って何の希望が？自然は厳しいのです。暗転後あの白熊は久しぶりの餌にありつけたことでしょう。あれは監督お得意の悪意ですな（自分なら人畜無害の小動物くらいにしとくけどね）。