[コメント] 父の秘密(2012/メキシコ=仏)
カメラの視線に温度がなく、冷静というよりはむしろ冷徹に父と娘と出来事を捉え続ける。意味や感情の排除の先に観客が見せられるのは、封印された激情が到達する静かなる合理的狂気だ。我々は呪術に侵されたように、結末を無感情に受け入れるよう洗脳されている。
あまり好きではないが、このマイケル・フランコという演出家のシャープさは「発見」であり、その脱感情ぶりに戦慄を覚える。
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