[コメント] 黒いスーツを着た男(2012/仏)
自分の器にあまる行動をとる道を選んだために、泥沼に沈みこんでゆく男女の「鬱劇」。それだけならばまだいいが、彼らは自制心を持ちかねているために先行きを定めぬ行為へと没入してゆく。よくできたサスペンスだが、登場する主人公たちの度はずれた愚かさが現実感を削ぎ落とす。感情移入が無理とまでは言わないが、さすがにこれほどの馬鹿はおるまい。
(水那岐)
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