[コメント] 台湾アイデンティティ(2013/日)
日本人になれなかった惜涙。あえて帰化しなかった自嘲。台湾や日本ではなく勲章をくれたインドネシアを永眠の地とする選択。彼らが口にする心情は複雑だが、それだけに、いまだ心中で絡まった思いの一端が垣間見えたに過ぎず、その先が知りたい欲求に駆られる。
作品としてのまとまりを犠牲にしてでも、多様な証言の併記に終わるのではなく、より執拗に対象の心の奥まで踏み込んでこそ、この労作はより大きな意義を生むのではないだろうか。
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