[コメント] 喰女 クイメ(2013/日)
「喰女(くいめ)」って結局なに? 大量にメシなんか作ったりして、ウラでメシヤでもやんのかと思った(思わねえって)。
蝦・象さんって、台詞にもあったように子供の頃から芝居ばっかやってたはずだが、そのわりに芝居、下手っぴぃだな。貫禄もないというか、存在感が軽いし。映画の芝居と歌舞伎の芝居は違うにしてもだ。
基本的に耽美的な映像主義の作品。冒頭に蝦・象さんの汚い背中を見せられるなど、オエッとくる瞬間も少なくないが、まあ、凝りに凝った映像であるとは言える。舞台内のシーンが8割を占める構成は、蝦・象さんの独特の台詞回しを生かす狙いだろうが、ホラー映画としても様式に頼る描き方であるため、様式と様式がかち合って恐怖感を打ち消してしまっている。蝦・象さんの首の飛ぶシーンが2度あるが、僕はいずれもケラケラと笑い出してしまった。様式世界は入り込めなきゃ滑稽に見えてしまうものだ。いま少し計算高くあってほしかったと思う。
物事を論理的に考えることの苦手な人ばっかりが集まって作ったような作品。そういう作品はあっていいが、せっかく著名な怪談を題材に取るのだから、なぜ今でも“怖い話”として語り継がれているのか、少しは掘り下げてほしいところでした。
60/100(14/09/28見)
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