[コメント] 宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海(2014/日)
番組を観ていた客のための総集編。そつなくまとまってはいるが、ファンに人気だったからとはいえ薮とかヒルデとかをフォローするサービスができるのなら、古代守の生前の姿をなんで描かないのか。そしてこの地球が危機に陥る物語には、なぜこんなにも緊迫した空気が漂っていないのか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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松本零士の色を拭い去った洗練された画面と、旧作の矛盾を一掃した解釈は俺の好むところのものだが、それでも『ヤマト』を可憐な美少女とナチ臭いおっさんたちの物語にしてしまったスタッフの罪は重い。『ヤマト』は地球救済の物語だろう。俺と同様、スタッフはこぞって旧作の「地球滅亡まであと●●日」のナレーションを耳にサルマタケが生えるほど聞いているはずだが、飽きたからとそこをはぶいてはならないことだろう。沖田艦長の死をエンドロールで流すのも酷い。スタッフが自分の腹を痛めた子が可愛いのはわかるが、その代わりに重要なやり取りを省くのなら『ヤマト』の看板を下ろしてからじっくりやってほしいものだ。
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