[コメント] はじまりのうた(2013/米)
「音楽の魔法だよ。平凡な風景が意味のあるものに変わる。美しく光り輝く真珠になる…」劇中のラファロのセリフだが、即席バンドが野外セッションの撮影を重ねていく幸福なシーンが重ねられる後半はまさに魔法にかかったような魅力に溢れる。
正直、前半2人が失意に沈んでいるあたりの描き方はベタだし、出会いのセレンディピティ感もイマイチだし、時間軸の構成も野暮ったいのだが、これもすべて後半の魔法のための長い前フリだったのではとさえ思いたくなる。
楽曲はみな素晴らしいし、キーラの親友ジェームズ・コーデン、ラップ界のスター・トラブルガム(シーロー・グリーン)、ラファロの娘ヘイリー・スタインフェルドらのキャラクタも好い。
そして平凡な風景といってもこれがニューヨークを舞台にしているからこその効果は大きいだろう。特に夜の場面が素敵で、いつまでもこの夜が続いていてほしいと感じているであろう登場人物たちの想いが伝わってくる。夜の街をキーラが自転車で走る姿が印象深い。
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