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[コメント] 黄金のアデーレ 名画の帰還(2015/米=英)

この映画のキモは、最後のシーンの父親の言葉だろう。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ウィーンに来た時は、本当に貧しかった。懸命に働き、この国の人になる為に労を惜しまなかった。我々がしてきた事、そして子供たちが誇りだ。この誇りは、誰にも奪えない。」

その前に主人公が言う、「(返還を)勝ち取れば、心が晴れると思っていた。でも違ったわ。」そして、両親を思い出し、上記の言葉を思い出すのだ。

クリムトの絵画は、当然その持ち主に返されるべきものだが、‘誇り’とは又別のものだろう。

‘誇り’というのは、誰が何をしようと冒せるものではないのだ。

そういう事を教えてくれる作品だ。

(評価:★4)

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