[コメント] セトウツミ(2016/日)
冒頭、水路を行く船からの視点の移動撮影はなかなか良く、水鳥の飛ぶカットなんかも効果的に挿入される。その後、ほゞ、川べりの公園の小さな階段を舞台にしたコントが続く(エピローグを入れて8つの小噺)。
瀬戸が菅田将暉、内海が池松壮亮。ヒロインの一期(一期一会の「いちご」)が中条あやみ。瀬戸と内海の二人の会話を、3台ぐらいのカメラでマルチ撮影し、アクション繋ぎを繰り返しているように見えるが、映画としての画面の動きは希薄だ。4話目(字幕では「第0話」)の池松が回想する挿話は、こゝだけ雰囲気が違って、良いアクセントになっている。池松のアップから、木々や川面へのゆったりとしたディゾルブがいい。第3話あたりで「ちょっとつらい」と思い始めていたのだが、この4話目で持ち直す。
時折挿入される、会話からのイメージカット(フクロウのカットだとか)は違和感があるし、徘徊するおじいちゃんや、三毛猫の挿話等は話自体がイマイチだ。最初は面白いと感じられたBGMのタンゴも、飽きが来る。終わり頃ではウザったく思われてしまう。
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