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[コメント] インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016/米)

90年代的大味ハリウッド映画をそのまま持ってきたような脚本で、登場人物の知能指数は低く、空中戦はことごとくつまらなく、お得意の破壊描写も今や後進のブラッド・ペイトンのような演出家に劣っている。しかし感動した。こんないい加減な内容でありながら観客を飽きさせず最後まで引っ張り続けるローランド・エメリッヒの力量に感動した。
Sigenoriyuki

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







エイリアンから入手した技術によって作られた数々の新兵器が大して役に立たせず、鉈やスクールバスに関する演出の方がはるかに生き生きとしているのが素晴らしい。VFXを多用する超大作である必然性が必ずしも感じない、その倒錯性が素晴らしい。

何より感動したのはラストの女王との戦いの決着の付け方である。戦闘機による急上昇から急降下攻撃でとどめを刺すのは川北紘一が空中戦を演出した『零戦燃ゆ』の対B29戦を思い出させるものであった。前作『インデペンデンス・デイ』においてメカキングギドラを登場させたのは偶然ではあるまい。これは明確に川北紘一へのオマージュだろう。インタビュー?確かな証拠?そんなものは知らない。

(評価:★3)

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