それを思うとクロエ・グレース・モレッツは、猟奇一本槍で、この辺がキャリアの差というやつかなあ、なんて思った。

あと、前半は登場人物がちょっとごちゃごちゃし過ぎてわかりにくいところもある。終盤からはかなりすっきりしていただけに、これは原作や脚本というよりは演出の問題かもしれない。

ところで監督のジル・パケ・ブランネールは『サラの鍵』の監督でもあるのだが、この二つを比べてみると「ええっ」と驚くほど違うところもあるし、「あー、なんとなくわかるわ」という部分もあって、その辺りも結構興味深い映画ではあった。