[コメント] 娘・妻・母(1960/日)
明るいホームドラマの皮を一枚剥げば、そこはエゴイストどもが跋扈する伏魔殿。女の哀しみを舐めたことのない子供らは、母を前にして残酷な言辞を弄ぶ。原節子や高峰秀子ら既に若くない女たちだけが知る…母は堕ちるべき場所を知っているのだと。
自分も大兄弟の長女を母に持つから知っている。タライ回しにされ、嫌われてゆく祖母の悲哀を。
それにしても三益愛子はなんと優しすぎる母親を演じたのだろう!その孤独な背中が養老院にあるさまは何にも増して哀しい。
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