[コメント] 後妻業の女(2016/日)
えげつない面白味にあふれた楽しい映画。豊川悦次×永瀬正敏の掛け合いも良かったが、大竹しのぶ×尾野真千子の文字通りのがっぷり四つは出色。煩悩があるからこそ人生って楽しいよねと素直に思える、一種の人生賛歌の映画だな。
舞台が大阪の街というのがまた、このえげつなさにぴったり合っている。その点ではがんばってロケで撮り上げた効果も大きく、迫真の出来のシーンも多い。
大竹しのぶのワケあり息子の、情けなくイライラさせるチンピラぶりはやや幻滅だが、そうだからこそ余計に人生のままならなさを感じさせるのはちょっと不思議だ。
おまけにどの役者の演技も過剰で暑苦しく、8月末という夏の終わりに公開するのにぴったりの映画だなあ。
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