[コメント] ジェイソン・ボーン(2016/米)
ボーン物としては一つの区切りか。4作も5作もやっていて未だ謎の全景が見えてこないのは、“引き伸ばし感”を感じるなあ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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組織の失敗をコソコソ隠蔽しているという感じだったCIAが、なんか知らんが世界を裏で牛耳る強大な支配者集団と化している。主人公も、CIAから教わった技術でCIAと闘う、というところにいろんな意味で喜びも悲しみもあったのに、もはやどんな不可能をも可能にしてしまう万能ヒーローの趣き。観ていて、多岐に渡るエピソードを意識の中で繋ぎまとめようとする“関心”が持続しなかった。ストーリー性の低下だろう。主人公が記憶を取り戻した時点で、ジェイソン・ボーンの物語としては終わったのだ。そこが原点だったし。
一方で、車両を跳ね上げるカーアクションなんかは、これだけアクション映画を観ていてもウォーッと思わせられるものがある。そういう路線でシリーズを継承していくのも一興か。
残念だったのは、細かいカット割りでテンポよく描く<パソコン見ながらヘッドセットで現場に指示する>お馴染みのシーンに、<実際にはこの場では何事も起きちゃいない>退屈さが透けて見えてきてしまったところなど。
75/100(17/01/28記)
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