[コメント] NO ノー(2012/チリ=米=メキシコ)
映画の話法はむしろ広告的方法(大衆が好むイメージを用いて対象の印象を操作する)と対極に近い。主人公の状況/感情に附き従った煽情的演出を斥け、撮影は過度の逆光も含むなど照明に無頓着な即興性を装う。映画は、自らと自らが語る物語の微妙なる隔たりを文体で表している。これすなわち批評である。
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