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[コメント] ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014/英)

「窓の外に広がる私の世界」映画。好きになる要素はいっぱいなのに、手放しで誉められない何かがある(何かがない)。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







少女は窓から外の世界に出ていきます。 冒険はいつだって窓から抜け出すことで始まるんです。 だって“本当の私”の世界は、ここじゃないから。

これはそういう「私の世界」映画だと思います。 実際、彼女は自分の世界の範囲内の歌を作るのです。

曲はすごくいい。ちゃんとミュージカルになっている。ポップな雰囲気も悪くない。小洒落た感じも嫌いじゃない。いやむしろ好きな部類の映画・・・のはず。

だけど、何か違う。映画を観ている最中、ずっと思っていた。何か違う。でも何が違うのか分からない。私の好きそうなものがずっと提示されてるのに、心が動かない。なんだろう?高級寿司だって言われて、不味くはないけど、言うほど美味しくはないねって感じ。

予備情報なしで観たから先入観を持ってたわけじゃない。でも、調べたら監督の本職はミュージシャンで、これが初監督作品だとか。それで少し納得できたような気がする。 おそらく“馴染んでない”んだと思うんです。 すごーくオシャレな服なんだけどイマイチ着こなせてない感じ。新社会人のスーツ姿みたい。うまく説明できないけど、そういうちょっとした違和感があったのかも。

理由は分かりません。 監督が小手先のテクニックだけにこだわったのか、「俺ってセンスいいだろ?」感が先行したのか、現場スタッフとうまくいかなかったのか・・・。

ただ、さすがミュージシャン。曲はめっちゃいい。

(16.02.11 早稲田松竹にて鑑賞)

(評価:★3)

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