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[コメント] ラ・ラ・ランド(2016/米)

ミュージカル映画なんて絶滅危惧種だったものをミュージカル映画史上にきっちり位置させて大ヒットを飛ばしたところが何より嬉しい。よくぞ延命させてくれました。でも総体で見ると、凄く評価したいところと、全然評価できないところが両方あって、採点が難しい。
ロープブレーク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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良いところはたくさんある。まず、主役二人、 エマ・ストーンライアン・ゴスリング。予想以上にマッチしていて魅力的だった。それと、色彩や舞台やカット割りや展開がちゃんとアメリカンミュージカル映画になっているところ。原色なドレスもとても効果的。

逆に、残念だったのは、ストーリーの先が読めちゃうところ。特にラストがどうなるかは最後までわからなくするべきなのに、喧嘩のシーンで男がああいう台詞を言ったら女はもうもとには戻らない。「灰から甦る不死鳥」ではなく、割れ鍋にとじ蓋だろうなとその後の展開が分かってしまって興がそがれた。あとジャズ好きにさせるシーン。ジャズは見なくちゃって連れてかれるんだけど、あのくらいのを見て好きになる人は最初から I hate jazz.なんて言わない。とにかくストーリーが残念すぎるのだ。ハッピーエンドならそれでもいいかもしれない。でもこのラストなら、脚本はもっとしっかりしないとダメだ。

結果、とても好きになれそうな映画だったのに、どうしても手放しでは評価できない惜しい悔しい残念な映画だった。

(評価:★3)

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