[コメント] 未来を花束にして(2015/英)
こういう話は幾許かのエピソードが盛られていることも多く、凄惨な警官の暴力やハンスト潰しの行動などは眉に唾する必要がないかと気になる。だがまともにとればヒロインの入会に至るプロセスは至極当然である。自分に理解できない思考を異常者の所業と一断し、自分たちの掲げる「良識」こそが清潔な思考と決めつける男たちの醜さは正視に耐えない。
自分などは、女の側に立つ者たちは決して身勝手なだけと決めつけられないことを思い知らされすらした。彼らの犯していたのは罪悪だが、彼らはマスコミに演出されている愉快犯などではなく、もうそんな行動しかとれぬほどに追い詰められていたのだ。現在の国家テロリストたちの罪は絶対的に許されるものではないが、それでも極端な話、彼らの行動も「それしかできない」という状況に追い込まれていたゆえとも考えられはするのだ。かなり難しいものをこのエピソードは孕んでいる。
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