[コメント] イップ・マン 継承(2015/中国=香港)
イップマンからブルース・リーへの継承かと思いきや、真の詠春拳の継承者は誰かという同門対決に収束を見せる本作。が、本作の主題はあくまで家族愛である。そうであるべきだった。息子や妻に実害が及びそうになった時のイップマンは容赦がない。それでいい。シリーズ最初で最後のイップマンの涙に思わずこちらも目頭が熱くなる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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守らなくてはならないもの、それは息子であり妻である。
詠春拳の継承者は誰かなどということは、本来周囲が決めることでありイップマンとチョン・ティンチが対決しなくてはならない道理ではない。
同じ梁贊の孫弟子でありながら、かたや師匠、かたや車夫の境遇にあるのもそれまでの生き方や選択の結果である。
他流派への道場破りともいえるチョン・ティンチをマスコミが煽るシークエンスには違和感。
イップマンの周囲にいる人々も黙殺すればいいものを二人の対決を待ちわびている演出もどうもおかしな構図。
ところが、イップマン自身もその実、チョンとの対決をしたかったことを知るウィンシンが、密かに彼に決闘の申し込みをしておいたという、やや強引な展開で二人の対決が実現する。
無理矢理である。
ウィンシンの病と二人の対決は時系列を少しズラしてでも、別個に扱うべき案件だったように思われる。
その点、フォーカスがぼやけたので★4。
アクションシーンは秀逸。
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