[コメント] 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『ちょっと思い出しただけ』公開記念で、『ボクたちはみんな大人になれなかった』との併映で観たんですけど、何?この、似た傾向で似たような出演者で揃いも揃って長いタイトル。
どうも私は石井裕也と縁がないというか、唯一観た『舟を編む』が、世評に反してイマイチ肌に合わなかったので、その後避けてたんですよね。久しぶりに観たら、映画が大人になってた。でもまだ若いんですよね、石井裕也。38歳だったかな。
原作は詩集だそうで、「色」と「言葉」が印象的な映画でした。最高密度の「青色だ」といいながら、映画は「赤色」で始まるしね。信号とか日の丸とか。赤や青を観客に印象付けて、「東京には黒がない」と言う。「智恵子抄」の本歌取り。
正直、これほど真っ直ぐ「がんばれ」と言う人だとは思いませんでした。綺麗ごとじゃない人生賛歌、不器用に生きる人への応援歌というのは分かります。もしかするとその辺りがキネ旬1位の要因なのかな?でも私はだんだん「リアルが遠のいていく」印象を受けたんです。映画が始まった頃はそんなことなかったのに、終わりの方には別世界の物語のように思えました。なぜだろう?やっぱり石井裕也はどこか肌が合わない。悪くないけど、好きにもなれない映画。
野嵜好美の歌は久しぶり。『ジャーマン+雨』以来www。ゴリラーマンと呼ばれ、たて笛で作曲する女子高生から約10年。がんばれー!あと、佐藤玲ね。『架空OL日記』のさえちゃん。そしてなんといっても石橋静河。不機嫌顔とノースリーブがよく似合う。
(2022.02.19 キネカ大森にて鑑賞)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。