[コメント] リトル・フォレスト 冬・春(2015/日)
良い点は前作のレヴューに書いたとおり。不思議な編集やカットインにはニヤリ。見る者を圧倒する景観がこの作品の主役。特に春の桜は秀逸。キャベツケーキの件で笑いを取りつつも、神楽舞では男顔負けの格好良さを見せる。前言撤回。やはりこの作品の主役は橋本愛だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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高校生のひとり娘を置いて失踪する母とは一体。(前作からの謎だが、父親不在の理由もはっきりしない。)
その母の解は特に用意されず、じゃがいもパンのレシピも当然教えてもらえない。
でも、本作にとって母の不在はいち子をひとりで暮らすための仕掛けであり、人生はおんなじところを円を描くようにぐるぐる回ってるわけじゃなく、螺旋だ、上か下かどちらかに進んでいる、仕事をわけあう相手が本当の家族、ということを気づかせてくれる存在としてだけ位置づけられているように感じた。
「わたしはモンシロチョウには寛容だ。でも青虫は」どんっ!(踏みつける足の裏のクローズアップ)笑。
と、まぁいろいろありながらもいち子は再び小森を離れ、結婚相手とともに前向きに小森に戻ってくる。
髪型も服装も立ち居振る舞いも全てが洗練され、5年の歳月の経過が本当であるように見える。
橋本愛の結婚相手がどんな面をしているのか見せてくれない。全然気にならない。見たくもないし。なんなら僕がその男だという妄想を抱かせてくれる余地だと考えることにする。
素晴らしい四季を見せてもらった。
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