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[コメント] ジーサンズ はじめての強盗(2017/米)

老優たちの肩の力を抜いた競演が堪能できる。痛快という程ではないが、それなりにスカッとするし、ゆるーい雰囲気の気楽さが好ましい良作。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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それに人が一人も死なない銀行強盗モノというのも良い。展開も気がきいてて、悪くない。

マイケル・ケインモーガン・フリーマンは、ノーラン監督のバットマン3部作でも共演しているが、カメオでもいいからクリスチャン・ベールがいればなお楽しかったろうに。それにマイケル・ケインはバットマン3部作を彷彿させる品の良さがあったなあ。

ところで個人的な感想だが、アラン・アーキンはあんまり記憶にないが、モーガン・フリーマンは名脇役としていろんな作品に出まくっている。

彼の名脇役たる所以は、その作品、役柄ごとに様々に演じ分けるところにあると思う。ある時は老チンピラ、ある時は平凡な老人、ある時は引退したプロフェッショナルまたは現役の老プロフェッショナル、上流、中流、下流、様々に演じてきたと思う。

それに比べるとマイケル・ケインには、なんというか品、或いは品格があるというか、一定の雰囲気を絶えずまとってきたと思う。

本作でも、この二人にはその傾向が出ていて、モーガン・フリーマンには役柄に応じた空気があり、マイケル・ケインにはどういう役の位置であっても身にまとう品格があった。そういうものを巧みに生かした演出だと思うし、こういう作品にも出演できたことはベテラン俳優にとって、素晴らしいことではないかと思う。

原題は「Going in style」で、「立派に行こう、堂々と行こう」みたいな感じかなと思うが、本作にぴったりの題名でもある。邦題の「ジーサンズ」も愛嬌があって悪くないけどね。

それに序盤の、最初の銀行強盗のシーンも、絵空事かも知れないけれども、こういう銀行強盗って良いよねと思えるだけのものがあって、その点でもうれしかった。

(評価:★4)

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