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[コメント] エイリアン:コヴェナント(2017/米=英)

文句を言いながらも、いつのまにか黒い胞子を吸い込んでいたらしく、結局続けて見てしまう。見飽きない。アクションのテンポが良い。その後亜流品が渦巻いた中で、大した新味もなく、ご都合だらけなのに、見せきるのだから、逆説的に腕力を感じざるをえない。
kiona

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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それでも文句は言わざるをえない。

やっぱりチェスト・バスター=幼体が出てこない。成体に近しいゼノモーフが出てきてアンドロイドとこんにちはするのを見て、リドリー・スコットはエイリアン自体に何の思い入れもないのだろうな…と思った。そもそも空気感染して遺伝子書き換えってもはやルール無用で、これが一番よくないのだと思う。エッグ⇒フェイス・ハガー⇒チェスト・バスター⇒ビッグ・チャップという、両生類の生態に寄生バチが混ざったレベルだから、リアルだしキモい、でもまだ肉弾バトルで何とかできる、戦略立てられるっていうルール感があったんだと思います。胞子が入り込んで人体から直接出てきたネオモーフは順不同でいただけないし、前作のヒトデの化け物は何だったのかと思う。前作のプロットでは、登場人物たちより我々の方が詳しいという逆説の中で、黒い胞子がゼノモーフにたどり着く工程を描きたかったんだと今更気づいた。我々の先入観はエッグ⇒フェイス・ハガー⇒チェスト・バスター⇒ビッグ・チャップの不文律を記憶しているだけに訳わかんないし、ご都合にしか見えなかったのだが、デイヴィットにエッグを作らせたかったのだと本作でようやくわかる。ただネオモーフとゼノモーフって結局同じやん!と思えてしまう時点でやっぱり失敗している。ショウ博士もどう使われたのかよくわからない。振り返ってみても、胞子が男性に影響を及ぼしてその精子が女性の胎内で化け物になるというのはこのリブート最大の肝だった。あのヒトデの化け物が人体に寄生し、出てきた幼体が成長して初めてゼノモーフのあの形状になるという設定を貫くべきだった。何よりヒトデの亜種なのであろうフェイス・ハガーがカギで、フェイス・ハガーが生み出されるにはショウ博士の肉体、つまりは女性の媒介が必須だったという設定がちゃんと描かれれば、ますます気持ち悪くなっただろうけれども、結構バカにならない話になったのではないかと思う。

(評価:★3)

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