[コメント] 否定と肯定(2016/英=米)
ホロコーストをめぐるドラマとしても、またイギリスの裁判制度の下での法廷ドラマとしても、高い水準にあり見応えがあった。だが個人的には信頼をめぐるドラマとして深く心に刺さるものがあった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自分や生存者に証言させないという弁護団の方針をめぐって、レイチェル・ワイズが初めて自らの良心を他者に委ねると言うシーンがあった。その直前に彼女は自らが周囲の人間を信頼してこなかったと語っている。
これは他者を信頼しないというよりも、強い独立心というか自己への信頼というか、何事も自分の力で道を切り開いていたその自負のあらわれなのであろう。
そういう彼女が初めて他者を信頼して新たな境地にいたるドラマとして強く心に残る一本となった。
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