[コメント] 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017/英=アイルランド)
登場する人々の営みは下世話で俗っぽいのに、ひんやりとして温度が感じられない。まるで、こちらの世界との間に透明だが分厚い膜でも存在するように、その奇異な出来事は客観的に淡々と繰り広げられる。現実と非現実の間に宙ぶらりんにされる不思議な薄気味悪さ。
(ぽんしゅう)
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