[コメント] アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017/米)
主役のマーゴット・ロビーに至っては、製作者にも名を連ねるほど。なるほど、本作に関わる人たちの熱い思いが伝わる作品であったことは確かだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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少なくともあの時代を知る者には、トーニャ・ハーディングの名は記憶の片隅に残り続けている。まずはその裏にこれほどの複雑な背景があったのかと思わせる物語構成が面白かったのだが、何より衝撃を受けたのは、役者陣とエンド・クレジットでの本人映像との対比。映画として本人に似ていることはそれほど重要だとは思わないが、それでもこのスタッフ、役者一丸となった役作りの画的精度の高さは、単なるモノマネと一笑して終わらせることができないほどのレベルであるし、これによってこの馬鹿げたとさえ言ってよいドラマ構成に妙な真実味が加えられたと感じたのは私だけであろうか。そういう意味でもアリソン・ジャニーのオスカー受賞には納得だし、ショーンを演じた ポール・ウォーター・ハウザーにも大いに心動かされるものを感じた。
さらに役者では特撮込みでないとフィルムに定着できないフィギュアの技術力の高さというハンデを考えると、競技中の画作りにもより高い点数を付けたくなったことも末筆ながら記しておきたいと思う。
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