[コメント] 孤狼の血(2018/日)
役所広司はイッちゃってる時にこそ輝く役者なのに、何故かこの映画こそのこの映画で変に紳士なのだ。どうなってんだ? ☆3.7点。
思うに元から暴力刑事だと彼の内心がセーブを掛けてしまうのじゃないかな。役所広司は紳士として登場し、穏やかな口調から始まり、しかし何か抑えきれないものを裡に抱え、徐々に制御不能になってゆく時にこそ、真に輝くのかも知れない。
子供に教育してる気でいる暴力親、強くてカッコいい自分を見せてる心算のチンピラ、度が過ぎた無茶振りをしてくるフザケた先輩、部下に馬鹿にされる事を極度に恐れて逆ギレする上司、… 世の中にはクソ共が満ちている。豚糞に共通するのは思い込みの世迷い事と弱者への脅迫だ。
そんなクソを手玉に取る為に自ら豚糞を喰らい、口から撒き散らし、目を血走らせてゆく、お前にその覚悟があるか。そんな映画を期待してたのだが。
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DVDにバリアフリー音声ガイドあり。バリアフリー字幕と併用する事により、要所々々で味わいを増す。
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