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[コメント] スターリンの葬送狂騒曲(2017/仏=英=ベルギー=カナダ)

言うほどブラックでもコメディーでもない。だって、こんな国じゃん。
ペペロンチーノ

マレンコフは一週間くらい代行を務めただけで最高指導者にはなっていないんですよね。これ、ソ連・ロシアの歴史を語る上で大変重要なポイントです。なぜなら、この国は最高指導者「ハゲ・フサ理論」で動いているからです。 この理論は1985年に片山まさゆきが「ウオッカ・タイム」という漫画で発表し、全世界の常識となったので皆さんご存知でしょう。

レーニン(ハゲ)→スターリン(フサ)→フルシチョフ(ハゲ)→ブレジネフ(フサ)→アンドロポフ(ハゲ)→チェルネンコ(フサ)→ゴルバチョフ(ハゲ)

ソビエト連邦崩壊後、ロシアの大統領にも引き継がれます。 エリツィン(フサ)→プーチン(ハゲ)→メドベージェフ(フサ)→再びプーチン(ハゲ)

しかし私はこの映画を観て、ちょっと別のことを思ったのです。 日本は、首相が変わろうが、なんなら政権交代しようが、それほど国に変化はない。しかしソ連は(少なくともこの映画当時は)毎度「明治維新」みたいなことやってるなあ、と。何故か前任者の足跡を消そうとする。 ちなみにお隣の韓国は、毎度毎度、大統領が逮捕されてるイメージがあるんだけど。 この国民性の違いは何なんだろう?

映画の話をしましょう。

ロシアで上映禁止になったブラックコメディーという触れ込みだったのですが、言うほどブラックでもなく、言うほどコメディーでもない。だって、こんな国じゃん。 いっそ架空の独裁国にしちゃって、「これ、実はソ連をディスってんじゃね?」って内容の方がよほど毒があって面白かったと思うんですけどね。

(18.11.18 下高井戸シネマにて鑑賞)

(評価:★3)

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