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[コメント] ペンギン・ハイウェイ(2018/日)

ひと夏の「海」色ジュブナイル。少年にとって年上のお姉さんとは永遠にメーテルなのです。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ペンギンたちは可愛い。

お姉さんも、お姉さんのおっぱいも、そのおっぱいを研究するアオヤマ少年も好き。

だが、これは日常のできごとの体を装ったSFだ。

だから、最後には「で、結局海って何? お姉さんって何?」って謎は残る。

物語的にはきちんと解決しているのに、現実の日常では理解できないことは、やっぱり「謎」として残ってしまう。

でも、SFと割り切ってしまえば、「ファンタジーなのか、そうかそうか」と許される。

(最近だと『君の名は。』なんかもそうした作品だと思っている。)

子供たちの探究心、特にプロジェクトアマゾンと、ペンギンとお姉さんの謎と、海の謎が次第につながっていく過程は知的好奇心を満たしてくれる。

3人の少年少女が夏休みをかけて観測し続けた海と、その日々も思い出深い。

この夏のプールもお祭りもきっと彼らは一生忘れないだろう。

何よりアオヤマ少年とお姉さんの甘酸っぱい触れ合い。

男の子なら誰しも一度は抱いたことがある年上のお姉さんへの思慕。

この映画にはそれがある。

作品のテーマとしては、いわゆる受験に必要な科目の勉強にとらわれることなく、興味を持ったことはどんなことでも好奇心を絶やさず、突き詰めて考えることも大切、みたいなことを言いたかっのかな?と思う。

物事の考え方や捉え方なんかが、さらっと付箋やノートに書いてあったりするし。

それがアマゾン計画だったり、お姉さんだったり、おっぱいだったり、エウレカだったり。

要するに何でも良かったんだと思う。

違うか。笑

わからんけど。

でも、間違いなくお姉さんと少年の別れは主要なテーマだよね。

ただ、ペンギンの可愛さに釣られてこの作品に触れた人、特に女性とか可愛いものが好きな人たちに「おっぱい」という単語が頻発される本作は果たして受け入れられるのか?

何だか狙いと客層とがズレている気はする。

これを一番観てもらいたい層はおそらくアオヤマ君と同世代の男の子なのだろうから。

個人的にはアオヤマ君がハマモトさんとお姉さんの謎に関して口論しているうちに「おっぱいの有無」が大いに関係しているね、とう流れになっていくシーンが笑えたのだが。笑

ハマモトさんにはまだおっぱいらしきものは見当たらないからね。

(評価:★5)

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