[コメント] 狂った果実(1956/日)
うちの両親世代の映画。両親との生活に対する価値観の違いを時折感じたものだがコレね
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
戦争終わって10年。当時この映画を観に行った若者が20才前後とすれば終戦時10才。 彼らの幼少時は右一辺倒のガチガチ親父と色気のかけらも見せないモンペ母ちゃんが取り仕切る世界で充満していた。
当然10年経った位でその状況は周辺で変化することなくもうそろそろと社会に出始めていた頃。彼らがどういったものがイカすのか模索していた時代この映画が封切りされたのだ!さて当時の若者達がこの映画で何に注目しただろうか。
オープンカー(車)を持っている
しょっちゅうパーティーを開いている
ワインを嗜みウクレレで歌も(上手に)歌える
アメリカ人の友達がいる
フランクな英語で話せる
モーター・ボートも運転できる
広くて洋風の家に住んでいる
ばあや(家政婦?)も当然いる
超美人なショートカットの彼女がいる
働いていないのに裕福である
口うるさい母ちゃんや頑固親父はいない
…目の眩むような裕福な世界(これじゃ貴族)に彼らは「いつかは俺も、私も」と劇場を後にしたのだった。
石原裕次郎や北原三枝がやったこの偉業は俺の世代の『なんとなく、クリスタル』以上の衝撃があっただろう、ってどっちも知事だし。
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